ピラティスに通うことを、やめてみる

~家でもできることって、結局続かないかも~
この日記は、わたしが続けていた小さな習慣を、そっと手放してみる記録です。
「いいこと」のはずだと思っていたことも、やめてみたら、心と体がふわっと軽くなることがある。
今回は、そんな小さな変化のはなし。
────────────
「1年1トライ」のはじまり
わたしは毎年、年のはじめに「今年の目標」をひとつ決めることにしている。
きっかけは、安住紳一郎さんが「1年1トライ」を実践しているという話を聞いたこと。
日本一多忙なサラリーマンとも言われる彼が、毎年なにかに挑戦しているなら、
凡人のわたしも、ぼんやりしてる場合じゃない…!と、自分に喝を入れるようになった。
────────────
ピラティスに、ちょっと夢を見た
今年の目標は、「マシンピラティスに通ってみること」に決めた。
体験レッスンで出会ったのは、スレンダーでしなやかに動く素敵なインストラクターたち。
わたしもこんなふうになれたら……という期待で、胸が高鳴った。
ピラティスは、韓国アイドルや美しい女優さんたちも取り入れているらしい。
「継続は力なり」──その言葉を信じて、わたしはわくわくしながら、月額制のプランをその日のうちに契約した。
けっして安くない金額を支払って、「よし、わたしも変わるぞ」と意気込んだ。
────────────
モヤモヤと続けるわたし
最初のうちは、インストラクターさんの
「いいペースですね」「動きがきれいになってきましたよ」
そんな言葉に励まされながら、楽しく通っていた。
ところが、3ヶ月が経ったころ──
少しずつ、気持ちにモヤがかかりはじめた。
「……あれ、体に何も変化を感じないな。」
「けっこうお金も時間もかけてるけど、効果は感じられてないかも……」
「いやいや、3ヶ月じゃ変わらないでしょ」と、自分に言い聞かせながら、さらに続けてみた。
その後も週1~2回のペースで通い、半年が経過。
でも、正直なところ、体に大きな変化は見られなかった。
────────────
家でできることって、本当に続けられる?
たぶんだけど、こういうことだったんだと思う。
1レッスン60分のうち、本当にしっかり負荷をかけて動いている時間は、30分あるかないか。
あとはストレッチや、先生の動きを観察している時間。
レッスンそのものは60分。
でも、準備や移動も含めると、毎回3時間近くかかっていた。
1回あたりの費用も4000円ほどで、「これって、わたしにとって本当に必要なのかな」と思い始めた。
そんな気持ちがふっと湧いてきて、離れがたかった気持ちにも、少しずつ整理がついてきた。
「1年は続けよう」と思って始めたけれど、悩みに悩んで、半年でやめてみた。
────────────
やめてみたら、軽くなった
やめてみたら、まずカラダが軽くなった。
たぶん、どこかで無理してたんだと思う。
疲れてる日でも「行かなきゃ」と通っていたし、
レッスンのために睡眠時間を削ることもあった。
やめてみて初めて、体がこう言ってる気がした。
「開放してくれて、ありがとう~!」
それから毎月の高額な引き落としもなくなり、
浮いたお金で、ちょっといいランチに行けたり、安心できる食材を選べるようになった。
結果的に、心も体も整いやすくなった気がする。
やっぱり、無理って続かないんだなぁ……。
そんなあたりまえのことを、しみじみ実感した。
────────────
わたしにとっての“ちょうどいい”
いまは、YouTubeの「B-Flow」チャンネルを見ながら、
週に2回くらい、ヨガやピラティスを自宅でゆるく続けている。
半年間通ったことで、意識すべきポイントはわたしの中にちゃんとインストールされていて、
それが今のわたしの動きの中に、自然と活きている気がする。
なにより大切だと感じたのは、
「やらなきゃ」ではなく、「やりたい」と思ったタイミングで動くこと。
それが、わたしにとっていちばん効くんだと気づけたことが、今回のいちばんの収穫だったのかもしれない。
────────────
今日も、おうちピラティスで深呼吸
YouTube|B-Flow(ビーフロー)
マリコ先生のやさしい笑顔、
旦那さん・トモヤさんの映像や音楽のセンスに、
心もカラダも癒やされます。
────────────
“You don’t have to keep doing what no longer feels right.”
(もうしっくりこないことを、無理に続けなくてもいいんだよ。)