完璧主義を、やめてみる
― 愛があれば、それでいい―
完璧にやろうとすればするほど、心も体も窮屈になっていく。
そんなときに出会った一冊の本が、「きちんと」よりも大切なことを教えてくれた。
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「きちんとしなきゃ」の思考ぐせ
いつの頃からか、わたしは“きちんとしなきゃ”と常に意識して生活していた。
出社前には必ず家を整えてから出かける。
どんなときでも丁寧に仕事をする。
食事は自炊が基本で、お惣菜はほとんど買わない。
家族と自分の体調管理も怠らない。
そんな自分を嫌いではなかったけれど、
しらずしらずのうちに無理をして、心身に疲れが溜まっていた。
それでも明日はやってくる。
「きちんとしなきゃ」――その思いはスパイラルのように絡みつき、
気づけば自分で自分の首を締めていたように思う。
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本屋さんは、わたしの駆け込み寺
困ったときやしんどいとき、わたしは本屋さんに向かう。
大型なのに人が少ない、郊外の本屋さんが好きだ。
ふらふらと歩いていると、不思議とその時に必要な言葉や絵が
目に飛び込んでくる。
その日も、1冊の本がわたしを呼んでいるようだった。
ページをめくると、そこにはやさしい言葉が並んでいた。
購入して帰宅し、用事をすべて終えたあと、
静かにその本をひらいた。
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『愛のエネルギー家事』が教えてくれたこと
加茂谷真紀さん著『愛のエネルギー家事』には、こう書かれていた。
大切なのは完璧にすることじゃなくて、
自分にも、まわりにも、
愛があればそれでいいということ。
忙しさの中で、わたしは本当に大切なことを
見失いかけていたのかもしれない。
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完璧より、愛をこめて
この本と出会えて、とても救われた。
これからは「きちんと」より「愛をこめる」を選んでいこうと思う。
愛をこめる暮らしは、きっと心をほどいてくれる。
Perfection isn’t the goal. Love is.
(完璧じゃなくて、愛こそが大切なんだ)

