他者から評価を求めることを、やめてみる
― 自分で自分にいいね!ができたら、それでいい ―
誰かの評価がないと、自分の存在が揺らぐように感じていた時期がある。
でも今は、自分で自分に「いいね!」を押せたら、それで十分だと思えるようになった。
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報われない努力
わたしは、もともと真面目なタイプだと思う。
事務職をしていた頃、どんな時でも丁寧に、迅速に、誠実に仕事に向き合っていた。
社内の空気が少しでも良くなるように、見えるところも見えないところも整えて、誰も気づかない努力を重ねていた。
でも、そんな働き方が評価されることはほとんどなかった。
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評価される人
評価されるのは、部署を渡り歩きながらおしゃべりを楽しんでいる人たちだった。
「本当に仕事してるのかな?」と思ってしまうような働き方の人たち。
ある時、その事実を突きつけられて、胸の奥に大きな虚しさが広がった。
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虚しさの正体に気づく
どうしてこんなに虚しいのか。
考えてみて、はじめて気づいた。
わたしは心の奥で「他者からの評価=いいね!」を求めていたのだ。
「いつも頑張ってるね」
「ありがとう」
そんな言葉が、欲しかったんだと思う。
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スーさんの言葉
その頃ふと思い出したのが、ラジオ「生活は踊る」でジェーン・スーさんが話していた言葉。
“働いていて評価されないと感じる時、それはあなたの存在が無価値という意味ではない。他人の目ではなく、自分が自分をどう見ているかの方がずっと大きい。”
心の奥にストックしていた言葉が、この時一気に腑に落ちた。
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自分軸でいること
それ以来、わたしは自分が自分に「いいね!」できるかどうかを軸にするようになった。
すると、不思議なほど気持ちが軽くなった。
一日の終わりに「今日の自分、よくやったね」と思えたなら、それがいちばん大きなグッドボタンなのだ。
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“The best like is the one you give yourself.”
(いちばんの「いいね!」は、自分で自分にあげるもの。)

