自分にとって大切な5つ以外を、やめてみる
― バフェットのエピソードに学ぶ「25分の1の考え方」 ―
気づけば、あれもこれも追いかけている。
豊かすぎる時代の中で、わたしの集中力はいつのまにか薄れていた。
そんな時に出会ったのが“25分の1の考え方”だった。
いつも何かを追いかけている
気づけば、いつも何かを追いかけている。
新しいカフェ。
話題の本。
素敵な服。
体にいいと聞いた食べもの。
誰かの挑戦。
誰かの成功。
スマホを開けば、わたしの心を揺らすものが、次から次へと現れる。
少し調べるだけのつもりが、
気づけば深い深いグーグルの海に潜り込んでいる。
そして頭の中は、常に情報でいっぱい。
集中力も、昔より落ちている気がする。
「何かが違う」という感覚
「何かが違う」
わたしが望んでいる暮らしは、
きっとこんな慌ただしいものではなかったはず。
そんな思いをなんとなく抱えている日々の合間に、
ふらっと入った本屋で一冊の本に出会った。
人生は約4000週間
『限りある時間の使い方』(原題 Four Thousand Weeks)。
著者は、オリバー・バークマン。
わたしたちの人生は、約4000週間。
思っていたより、ずっと短い。
その本の中で紹介されていたのが、
投資家 ウォーレン・バフェット のエピソードとして知られる
「25分の1の考え方」だった。
25分の1の考え方
やり方は、とてもシンプル。
25個、人生でやりたいことを書き出す。
その中から、本当に大切な5つを選ぶ。
そして――
残りの20個を「全力で避ける」。
ここが肝心だという。
残りの20個は、
どうでもいいことではない。
むしろ、どれも少しずつ魅力的で、
少しずつやりたいこと。
だからこそ危険。
それらは、
いちばん大切な5つから、
わたしを静かに遠ざけてしまう。
大切な5つ以外を、やめてみる
わたしも、大きな紙に25個を書き出してみた。
1日では決められなかった。
数日かけて何度も眺めた。
「本当に今、大切なのはどれ?」と、自分に問い続けた。
そしてようやく5つを選び、
残りの20個に関わる本やアプリ、SNSアカウントを、思い切って手放した。
大切な5つ以外を、やめてみることにした。
頭の中が静かになる
少し怖かった。
取り残される気もしたし、
可能性を減らしてしまうようにも思えた。
でも――
数日後、驚くほど頭が静かだった。
やるべきことが、はっきりしている。
だから迷わない。
集中できる。
余計な比較をしない。
睡眠も深くなった気がする。
本当に育てたいもの
豊かすぎる社会で、
わたしは、全部を手に入れることはできない。
でも、
自分にとって本当に大切な5つなら、
きっと丁寧に育てていける。
もし、頭の中が情報でいっぱいになっているなら。
少しだけ、減らしてみるのもいいかもしれない。
脳内の霧が晴れると、
毎日は、想像以上に静かで、心地いい。
You don’t need more goals.
You need fewer, clearer ones.
(たくさんの目標はいらない。
少なくて、はっきりしたものだけでいい。)

