ネットで買い物することを、やめてみる

amelie_writer

― 自分の目で見て触れて選ぶ。買い物の醍醐味、忘れてた ―

「買い物が楽しいものだった」と、
いつのまにか忘れていた自分がいた。

ネットで買うのを少しやめてみたら、
時間も、気持ちも、お金の使い方も、
静かに変わりはじめた。

便利さに、甘えすぎていたかもしれない

ネットでの買い物は、本当に便利で助かる。早ければ、注文したその日に届けてくれる。そんなありがたい時代に、わたしたちは生きている。

わたしも最近まで、生鮮食品以外のものは、ほとんどネットでの買い物で済ませていた。

「選ぶ」という行為は、案外エネルギーを使う

何でも「選択する」という行為は、エネルギーを必要とする。
だからネットでの買い物は、適当にカートに入れたり、「あなたにおすすめ」と表示されているものを、あまり深く考えずに購入してしまうふしがあった。

その結果、届いてから「なんか違うかも」と思ったとしても、返品するのは面倒で、妥協して使い続けることになる。

「タイパ悪くない?」と思った、あの日の会話

あるとき、知り合いの女性と話をしていた。
10歳以上年上の彼女は、いつ会っても、お花畑の中にいるみたいに華やかな表情をしている。

「わたしはネットで買い物せえへんの。お店で買ったほうが楽しいやん。
お店の人ともいろいろお話できて、いいことづくしよ。」

それを聞いたとき、わたしは正直、
〈そうかもしれないけど……タイパ悪くない?〉
って思った。

でもその言葉は、しばらく心の片隅に引っかかったままになっていた。

久しぶりに入った、洋服屋さんで

それから数か月後。ぽっかり時間ができた日、わたしは久しぶりに洋服屋さんに入ってみた。
洋服は、もう何年もネットでしか買っていなかった。

気になることをお店の人に聞くと、丁寧に教えてくれる。
わたしの思考にはなかった、新しい情報も教えてくれた。

目からウロコが落ちた、試着室

試着してみると、似合うと思っていたものはそうでもなくて、すすめられて着てみたものが案外しっくりきた。

なんだか、目からウロコが落ちた気分になった。
買い物が「楽しい!」って心が踊る感じになったのは、すごく久しぶりだった気がする。

そうしてわたしは、あの年上女性の言葉が、ようやく腹落ちした。

買い物は、全部楽しむためにある

ものを買うって、店に行くのも選ぶのも
全部楽しむためにあるんだな。

それからわたしは、できるだけ実店舗で買い物をするようになった。

りんご1個だって、同じじゃない

洋服は、試着してみて、自分が自然と笑顔になれるものを選ぶ。

雑貨は(わたしは器が好き)、時間のある日にゆっくりお店に赴いて、見て、触れて。
そうすると、なぜか惹かれるもの、しっくりくるものと、出会える瞬間があることに気づいた。

生鮮食品も同じ。りんごを1個買うのだって、どれも同じじゃない。
どのりんごがおいしそう?

「いいな」と思うものがなければ、無理して買わない。

選び方が変わると、暮らしも変わる

そんなふうに、何を買うのでも、ひとつひとつそのものと対峙して、ニッコリできるものを選べるようになると、毎日は少しずつ心地よくなっていく。

自然と余計なものを買わなくなるから、家の中も、体も、スマートになる。

お金は、減らなくなった

一方で、お金は前より減らなくなった。

便利な世の中の恩恵も受けつつ、すっかり忘れていた買い物の醍醐味。
それに気づけて、よかったなって思う。

愛のエネルギー家事(めぐるお金と幸せ)/加茂谷真紀

お金の幸せな使い方について教えてくれる1冊。
お金を貯める本や増やす本はたくさん見かけるけれど、「上手に使う」ことを教えてくれる本に出会ったのは、これが初めてかもしれない。

自分も、まわりの人も、しあわせにする。
そんなお金の使い方を、できるようになっていきたいな。

Choosing with your own eyes and hands makes life quietly richer.
(自分の目と手で選ぶことが、暮らしを静かに豊かにしてくれる)

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小さな気づきの日記|a.mélie
静かな日々の中で、ふと心が動いた瞬間を綴っています。 わたしにとっての「やめてみたこと」や「気づいたこと」は、 暮らしを軽くし、心を自由にしてくれました。 ここはそんな、小さな気づきの記録帳です。
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